AIとオリジナル回路で、
販促に関係ない電流を徹底カット。
単一電池で3ヶ月以上明るく光り続ける。
MagicAIキャッチャーは、独自の回路と点灯制御AIが販促(集客)に関係ない通電を徹底的にカットすることで単一乾電池1本で1クール(3ヶ月)明るく点灯継続できるPOP向け照明ユニット。
正面を通過する人の状況に合わせて点灯パターンを変化させることが可能であるほか、演出も点灯条件も商品の性質に合わせてプログラミング可能なので、効果的なアイキャッチが実現できます。
店舗ごとに異なる昼と夜の照度差や人通りの多寡を学び、システムON/OFFや、点滅方法の切り替えを行います。
限りあるエネルギーを販促に集中できるよう、意味を持たない電力の削減に徹底的にこだわりました。


検証を行った動作確認用サンプルボード
(使用LED OptoSupply OSW5DLS1C1A(2灯並列) で実験を行い103日の駆動を確認)
写真は性能確認用のサンプルです。
MagicAIキャッチャーの実体は主回路の版下データのみであり、形状やLEDを含む部品の種類、レイアウトは店頭での展開方法により変わります。
また、常設型のアクリルケースのような、電装部を除く部分の価格がMagicAIキャッチャーよりも高価である場合を除き、高額な電池極版を使用する必要もありません。
本品に限らずすべての電化製品は、放電に伴って電池電圧が一定の電圧以下になると、電池残量があっても動作しなくなります。
この電圧を、動作下限電圧といいます。
普及品(CR回路やタイマーICを使った普及品)では、電池一本当たりの電圧が概ね0.9Vを下回った時、動作不能となりますが、本品は動作下限電圧の限界に挑むことで、0.3~0.4V程度での動作を実現しました。
これにより、従来品ではすでに電池が切れているはずである期間を超えても、動作し続けることができます。
さながら乾いた雑巾を絞るが如く、可能な限り電力の取り出しに努めて1秒でも多く光らせる仕掛けを実現しております。

LEDは、本来の性能を発揮するために必要な電圧が決まっています。
これを下回る電圧で使用すると、色はそのままで暗くなるのではなく、色味が変わってしまいます。
magicAIキャッチャーは、電圧を常に一定に保つ回路を搭載しているため、LEDが本来持つ色合いでの表現が長持ちします。

MagicAIキャッチャーは、以下の3モードで動作します。
| 売り場の照度が落ちた時 | スリープ | 夜にLEDの点滅を一切行わない |
| 売り場が明るく、周囲に人がいない時 | ON(Lo) | 緩やかに点滅 |
| 売り場が明るく、人通りの頻度が高い時 | ON(Hi) | 高速で点滅 |
しかしながら、棚の前を人が通った時、点滅しているだけでも他社製品より接触機会は確実に高いとはいえ、振り向かせることよりも先にあるべき期待を達成させるためには、商品力は勿論のこと、POPのデザインや仕掛け、完成度が最後は決め手になります。
POPによる生活者に対しての語りかけのタイミングや時間、生活者目線での理解のしやすさ、各購買フェーズの時間比率は商材によって異なり、効果を最大限に発揮しようと思えば決め打ちの光り方では物足りなさを感じるはずです。
そのようなご要望に応えるため、豊富な選択肢をご用意しております。
普及品の多くは、点滅速度や点滅間隔以外の制御ができません。
コスト削減の観点で、単純な回路構成にしなければならないからです。
MagicAIキャッチャーは、長寿命を実現させるため欠かせない複雑な電力制御を行う必要から、コスト上不利ではありながら、MCU(マイクロコントローラ)を採用しております。
これにより、省電力制御のプログラムに同居させる形で、複雑な点滅制御のプログラムの実装を可能としました。
例えば、星が瞬くようにふんわりと光りながら、時々鋭く光るなど、表現にこだわることができるようになります。
POPや商品が持つ世界観とスムースに溶け込む点灯制御を行うことで、アイキャッチ効果を超えた、魅力を倍加するツールとしてもご利用いただけます。
LEDの出力は、3系統ご用意しております。
各々を別々に制御することも可能です。
例えば、バックグラフィックの照明とキャッチフレーズ1、キャッチフレーズ2のような使い方や、赤・緑・青の3色のLEDを制御して朝→昼→夕方→夜といった空の色を表現する使い方が可能です。
アイキャッチャーのLEDは、ただ闇雲に光っていればよいというものではありません。
例えば、タイミングを例に挙げても、
商品棚の前を通りかかったお客様に、足を止めていただく
どのブランドを選択すべきか商品棚の前で迷っているお客様に対して何かのきっかけを提供する
どちらかによっても、光らせる(お出迎えする)べきタイミングは異なります。
商品棚の前の状況を判断して、
・前を人が通過したら光る
・人通りが激しくなったら光る
・一定時間のぞき込むような様子を感じたら激しく光る
などのような点滅条件を指定することも可能です。
高精度のD/Aコンバータで周囲の照度を量子化。
プログラムで扱う実数として(デジタル的に)比較・計算して周囲の状況を判断するため、バーのような照度が低い場所でも明るい場所での動作と同じように機能します。
LEDを使用したアイキャッチャーを採用する時、POPへの実装方法も課題となります。
光らせたい場所までLEDを引き回そうと思ったら、コントロール基板から光らせたい場所まで、POPの裏側からケーブルで引き回す必要があります。
基板上の回路は印刷技術で作るため、ある程度複雑でもコストアップにつながることはないものの、ケーブル引きする場合は1点1点工場で半田付けやコネクタ製作を行わなければなりません。
これは、基板製造以上にセットコストが掛かることも多くあります。
これを避けるため、点灯位置が固定されているタイプの発光ユニットを光らせたい場所に張り付ける方法がありますが、この場合はLEDの種類が固定であったり、POPの重量バランスの観点で大きな電池が使えないため、電池寿命にも限りがあるなど、大きく表現に制約が出てきます。
MagicAIキャッチャーは、製図が複雑な制御部はコピペし、LEDや照度センサー、バッテリー端子、基板外形線など使い勝手に関わる部分だけ都度引き直しを行うため、あらゆる設置条件に柔軟に対応できます。
デッドスペースとなる部分にできるだけ大きな電池を配置し、電飾表現を行う部分までパターン(基板上の銅箔配線)を引き回し、かつ堅牢な基板で印刷物や樹脂加工品を支持する構造にすることで理想的な展開に近づけることが可能となります。
これにより、LEDの実装位置が自由になるだけでなく、星空のようなLEDを複数使用した表現もセットコストの増加を気にせず提供することが可能となります。


製品の構想を次々と形にしていくにあたり、基板製造のリードタイム短縮は常に課題となります。
その中で、弊社はプロトタイプボードを自社製造できることを強みとして活動しており、これまで約400種、2000枚以上を自社製造(量産は外部工場を使用しているため含みません)しております。
基板製造のフットワークの軽さが廉価で豊かな表現を実現しております。

MagicAIキャッチャーはもちろん、弊社のPOP向けガジェットは全て、版下データで保有しているため、ライブラリを組み合わせることで機能拡張が可能となります。
例えば、
・電池の本数を増やしてより大面積を明るく照らす
・フルカラーテープライト(WS2812B規格の個別RGB制御)を使った彩り豊かな演出を行う
・音声を鳴らす
・液晶動画再生機の電源として使用して乾電池で1クール電池を持たせる
・通過/足止め/手に取りなどの行動を認識して、棚の前にいる来店者のモチベーションに即した映像素材に自動的に切り替える機能を提供する
などが可能となります。
MagicAIキャッチャーは、単一電池のコストパフォーマンスの高さに着目しました。
単一電池と単三電池の調達価格に大きな違いはないものの、容量は10倍違います。

MagicAIキャッチャーを検討されるターゲットブランドは、ボード価格が多少値上がりしても光量や表現をはじめとする効果に比重を置いているため、システム自体の費用が若干値上がりする分には寛容である傾向があります。
しかしながら、エネルギーに限りがある以上、光量や表現の豊かさに比例して消費電力は増え、必要な電池の本数は多くなり、数本でMagicAIキャッチャーのシステム価格を上回ってしまいます。
そのため、システムだけでなく電池に至るまで目配りを行い、スポンサー視点で費用対効果にこだわり、電源の検討を行いました。
MagicAIキャッチャーが僅か0.3~0.4V程度から動作するようになった起源はここにあります。